あれから11年が過ぎました。犠牲になった約2万人のみなさまの御冥福を改めてお祈り申しあげます。
津波で被災した地域を研究フィールドとしてきた身として、地球の歴史という時間軸からみれば、私があのとき被災を免れたのは、偶然であったと思います。にもかかわらず、私自身の心の中で、どうも風化が進んでいると自覚する事が多くなっています。とても恥ずかしく思います。
被災した地域を、「被災地」としてだけではなく、そこにあった豊かな歴史と、その中での人々の喜怒哀楽をを忘れられないようにするため、微力ながら、これからも活動していきたいと思います。